第3章では土地を選ぶための基準を決める方法についてご紹介していきたいと思います。
土地はたくさんあります。
決める基準がなければ、何年あっても決めることができません。
土地を選ぶ基準を決めて、土地選びに苦労しないようにしましょう。
なぜ土地選びは難しいのか?
多くの人が土地を選ぶのは大変と言うと思います。
それはなぜかというと、もちろん大金を払ってこれからずっとそこで暮らすことを考えるからです。
家づくりをする上で最初に動く大きな金額となりますので、慎重になります。

なんて悩んでいると、他の人が購入してしまったりします。
なので、土地選びには苦労がつきものなんです。
そんな誰もが苦労する土地選びですが、土地を購入する時には誰に相談すればいいのでしょうか。

と思っている方が多いと思います。
しかし、実際に相談しても書類に書いてあることを読み上げるだけ・・・・なんてことも多いんです。

と思うと思います。


と思うかもしれませんね。
では、建築士に相談してほしい理由をご説明します。
建築士に相談する理由
それは、不動産会社は土地を仲介するのが仕事のため、土地を売りたい立場となります。
そのため、土地のデメリットはあまり言わないと思います。
もちろん、いろいろ教えてくれる建築にも詳しい不動産会社も沢山あるとは思います
でも、そこにどんな家が建つのかをヒアリングして設計するのは、建築士の仕事なのです。
だから、建築士に相談することで、この土地にどんな家を建てられるかを聞くことができます。
土地は買っておしまいではありません。
その土地に家を建てて住むことを考えなければいけないので、土地だけのことを知っているのではなく、その土地にどんな家が建てられるのかが大切になるのです。
でも、土地選びの前に土地を選ぶ基準がないと相談もできないですよね。
では、続いて土地選びの基準の作り方をご説明していきます。
土地選びの基準の作り方とは?
土地選びに必要なのは具体的な条件
第2章「後悔しない家づくりには・・・【第2章】家を建てる順番を知る!」でご紹介したように土地を「探す」のではなく「選ぶ」ためには、自分たち家族の基準が必要です。
第1章「自分・家族の思いを知ること」で自分と家族の思いを知る大切さをお伝えしましたが、土地を選ぶためにも大切となりますので、しっかり自分と家族の思いを知った上で、土地選びに臨んでくださいね。
第1章では、こんな家に住みたい!こんな風に暮らしたい!というような要望をまとめてもらったと思います。
こちらでは、土地選びにクローズアップしていきます。
そして「こんな土地が欲しい」ということを知っていってほしいと思います。
中には、


このような条件の土地は誰もが欲しいと望んでいます。しかし、同じ土地は二つも存在しません。 欲しい人が多ければ需要も多くなり、金額も高くなります。

と思う方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方のために、土地選びで事前に決めておくべき5つのポイントをご紹介していきます。
この5つのポイントについて考えていくことで、土地選びの基準ができますので、実践してみてください。
Point.1 予算について考える
まず、家づくりにかけられる予算を考えていきましょう。
第2章「【第2章】家を建てる順番を知る!」でご説明した通り、予算はフリーのFPに相談することで知ることができます。
FPに相談する際に大切なのは、今の生活よりも質を落とさないようにすることです。
無理な住宅ローンを組んで、生活が苦しくなったら何のために家を建てたのかわからなってしまいます。
家を建てた後は、ローン地獄・・・。なんて言われることもありますが、家を建てる目的は「家族で楽しく暮らしていくこと」ではないでしょうか。

なんていうのは本末転倒です。
なので、資金計画を大切にしましょう。
生活するためには、子どもの養育費や家族団らんのための外食、旅行また建てた家のメンテナンス費も必要となります。
FPに相談する際には家づくりの予算だけでなく、家族が暮らしていくために必要な生涯の予算についても考えていきましょう。
また、家づくりにかけられる予算の配分も決めていきましょう。
予算の配分を考えるとは、家づくりをするためには土地を購入して、家を建てるための予算配分を考えるということです。
もし、土地に予算をかけすぎて、家にかける予算が少なくなってしまっては意味がありません。
そのために、土地にどのくらい、家にはどのくらい予算を割くのか考えてみましょう。
Point.2 家族で思いを共有する
第1章「自分・家族の思いを知ること」でもご紹介しましたが、自分と家族の思いを知ることはとても大切です。
価値観のすり合わせは、土地選びでも重要となります。
まず自分自身を知り、次に家族で共有する。
これを「どんな土地に住みたいか」についても行ってみましょう。
もちろん、夫婦だからといって要望は一緒ではありませんので、しっかり思いを伝えあってくださいね。
今晩の夕食で「私はこう思うけど、あなたは?」と聞いてみてください。
そのときに「私はこう思う」という部分を、1分以内で伝えて「あなたは?」と話を振りましょう。
これは相手の話を聞くことが目的としていますので、そのあとは5分以上相手の話を聞くようにしてください。
相手が全て話し終わったら、次にあなたの話も聞いてもらいましょう。
これで家族の思いを共有することができます。
家族の思いを知る方法をもっと詳しく知りたい人は、第1章「自分・家族の思いを知ること」を読んでくださいね。
Point.3 誰を中心に考えるのかを考える


よく子どもを中心に考えたいという方がいます。
もちろん、子どもの学校の近くの土地が良いというのもいいです。
しかし、誰が一番長く暮らすのでしょうか。
おそらく、旦那さんと奥さんの夫婦だと思います。
子どもの学区を中心に考えたいのは、親であれば自然なことかもしれませんが、自分自身も大切にして考えてみてください。
子どもの小学校、中学校、高校、大学全てが近くにある土地は少ないと思いますし、高校くらいからは電車通学が普通になります。
もし、学校の寮に入ったり、一人暮らしを始めたらそのあとに暮らしていくのは夫婦だけになります。
そのため、子どものことを中心に考えると決めつけるのではなく自分たちのことも考えてみてください。
選択肢は沢山ありますので、何を優先するのかで、土地選びは変わってきます。
これには正解はありません。夫婦で家族で話し合ってみてください。
中心に考えるものが決まれば、土地選びの絞り込みができていきます。
Point.4 土地の価値をどのように考えるのか?
土地には大きく分けて2種類あります。

もう一つは郊外だが静かで緑豊かな土地です。
市街地で緑豊かな土地はなかなかありませんし、高額になります。
それでなくても、市街地は土地としての資産価値が高いので、購入費用も高額になります。
一方、郊外は資産価値が低いので購入費用が安くすみます。
そして、郊外であれば静かで緑豊かな土地が多いと思います。
車の通行も少なく、子どもも安心して育てられるかもしれませんね。
ここでは市街地と郊外の価値を家族でどうとらえるか決めてほしいのです。
Point.1~3について考えていただければおのずと答えは出てくると思います。
あなたの家族は、市街地と郊外どちらで暮らしますか?
Point.5 絶対外せない1つの条件を考える
Point.1~4まで考えていくと家族の土地を選ぶ基準は増えてくると思います。
しかし、すべての基準を満たす土地はないと思います。
全ての条件が満たされる土地を探していては何年たっても土地を選ぶことができません。

と思われると思います。

土地選びで終わりではありません。土地を購入したら家を建てるのです。
疲れてしまって家づくりまでの気力がなくなってしまったら、何のための土地選びだったのかわからなくなってしまいますよね。
それでも悩んでしまう時は、絶対外せない条件を考えてみてください。
いくつも挙げてはいけません。
絶対外せない条件とは、

一人1つ考えてみてください。
例えば、旦那さんと奥さんと合わせて2つの条件を満たす土地を選んでいくようにします。
もし

と思ったら

これで土地を絞っていきましょう。
たとえ、条件全てが満たされる土地ではなくても、家でカバーすることはできます。
土地を3つくらいに絞った後は、その土地を家づくりのプロである住宅会社に見てもらいましょう。
土地を選ぶときになぜ家づくりのプロである住宅会社に見てもらうことが大切なのか、どんなことがわかるのかについて次章【第4章】「土地を決める」でご紹介していきます。
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土地を決める!【第4章】
今回は後悔しない家づくりには・・・の第4章となります。 第4章では「土地を決める」ということをご紹介していきたいと思います。 こちらについては第3章「土地を選ぶ基準を決める」で少し触れましたが、 もう …
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