
枠組工法とモノコック構造が生かされている三井ホームの耐震性!

それらを、三井ホームのオリジナルである「プレミアム・モノコック構法」に集約しています。
この構法を読み解くことで、三井ホームの真の耐震力が見えてきます。
モノコック構造が地震の力を分散
モノコック構造は、基本となる枠組と、面材で形成された床面・壁面・屋根面を6面体で構成した堅牢な構造です。
スペースシャトルや航空機、フォーミュラ・ワン(F1)などにも採用。
そのモノコック構造の大きな特長は、外力をバランスよく分散するところにあります。
それは、1階から2階に揺れが伝わりにくい上に、家具に伝わる力も抑制。
激しい揺れに耐えるだけでなく、家具の転倒も少なく、地震により派生する2次被害を回避できます。
枠組材と面材を一体化させた「ダイアフラム」
強い剛性をもつ面材と枠組材を一体化させた「ダイアフラム」。
水平ダイアフラムが、加わる力を各所に分散させて外力に抵抗。
そして、垂直ダイアフラムが、水平ダイアフラムから伝わる力などを分散して基礎へ伝達し、建物の変形や倒壊を防ぎます。
強固な構造躯体を構築する高性能金物達
- コネック(三井ホーム独自開発)
この金物で2本の木材を結合し、約580㎏の引張力を加えても、変形量はわずか1㎜未満にすぎません。
これは、アップライトピアノ3台を吊り上げるのに匹敵する耐力です。 - 構造用釘
壁と床に対して所定の細かい間隔で釘を打ち、強力な結合力で建物の構造を強化。
横方向の力に対して特に強さを発揮します。 - ワッシャーナット
基礎部分のアンカーボルトを土台に留めつける「ワッシャーナット」。
一般的なボルト締めでは、土台部分を削り取ることになる座掘りを設けますが、「ワッシャーナット」下部に切削用の刃を備えており、土台を必要最小限しか削らないため、強度低下を招きません。 - スクリューネイル
DSパネルの吹き上げを防ぐ、緊結金物「スクリューネイル」。
従来の仕様よりも1.5倍(当社比)に強度を高め、接合耐力は実に1.427kN(145kgf、1本あたり)。
これを30cmという密な間隔で打ち、ダブルシードパネルを外壁に緊結しています。
十分な防錆処理が施されており、耐久性にも優れています。 - ホールダウン金物
基礎と建物の連結を強化する「ホールダウン金物」。
特に荷重が集中する部分等に使用します。
高性能の金物を採用することで、より確かな構造強度を実現します。 - オリジナル金物
土台と1階壁、1階壁と2階壁をそれぞれ高い防錆性能をもつ高強度の金物で緊結。
構造躯体に対する、横方向からの力だけでなく、上下方向の力に対しても優れた耐性を発揮します。

この基礎にも、他社とは一味違う特徴があります。
三井ホームのオリジナル構造を支える基礎
圧倒的な鉄筋量の超剛性ベタ基礎「マットスラブ」
三井ホームが独自に開発した超剛性ベタ基礎「マットスラブ」は、鉄筋量を従来の約2.67倍に増やし、コンクリートは1c㎡あたり約240kgもの荷重に耐える圧縮強度24N/m㎡のものを採用。
高密度配筋と高強度コンクリートを一体化させた基礎を創り上げ、優れた強度を実現しています。
地盤への負荷を分散させる面構造のベタ基礎
超剛性ベタ基礎「マットスラブ」は、地盤への負荷を分散させる「面」で支える構造です。
「線」で支える一般的な住宅の布基礎に比べ、剛性が高く、地盤への影響が少ないため、信頼性が高い構造です。
しかも、標準仕様です。

分析から始まる基礎設計
三井ホームでは、地盤調査(スウェーデン式サウンディング調査)を行い、独自の基礎・地盤補強判断 プログラム“Geo Engine(ジオ・エンジン)”で地盤の支持力や沈下量を分析。
さらに、計画地の履歴がわかる資料調査と周辺の現地踏査を実施し、経験豊富な「ジオエンジニア(基礎形状・地盤補強方法の決定について、専門的かつ幅広い知識を持つ社内資格者)」が敷地や地盤に応じた適切な基礎を設計します。

工法例
- 表層改良工法
- 湿式柱状改良(深層混合処理)工法
- RES-P工法
- 鋼管杭工法
寒冷地にも対応する技術力
寒冷地においては、床下の凍結・凍上によって地盤が基礎部分を押し上げてしまうことがあり、床下全面を覆うベタ基礎の導入はこれまで不可能でした。
そこで、土壌の凍結域を断熱材・コンクリート・砕石でカバーする、「寒冷地用マットスラブ・ベタ基礎」を開発(特許番号第3177838号)しました。

耐震性を証明する事実
マグニチュード7.3が記録された「兵庫県南部地震」、「新潟県中越地震」、そして記憶に新しい「東北地方太平洋沖地震」のすべての震災で、耐震性を示してきました。
震災後には速やかに震災地域にある三井ホームの家の全棟を調査。
その被害状況を詳しく分析し、その報告書を関係省庁に提出するとともに一般公開しています。
7階建てでも優れた耐震性を発揮
2009年7月14日、独立行政法人防災科学技術研究所とコロラド州立大学の共同で、実大の7階建枠組壁工法(1階部分は駐車場を想定した重量鉄骨造)の建物を用いた震動台実験を実施。
震度6強に相当する地震波を加えても構造躯体に大きな損傷は見られず、優れた耐震性が実証されました。
実大水平加力実験(引き倒し実験)で粘り強さを実証
2009年10月、解体予定の西宮モデルハウスにおいて、実大水平加力実験を実施。
2階床を水平方向に引っ張り、三井ホームの建物がどれだけの力と変形に耐えられるのかを測定しました。
その結果、2階床が水平方向に1.4m以上変形しても倒壊せず、設計耐力の2倍の実力を発揮。
構造設計の計算値よりはるかに余力のある、粘り強さを備えた脅威の耐震性を実証しました。