どんなことにも方法や順番があります。
車の運転免許を取得するのなら、自動車学校に行って、講師からの講習を受けて交通法規を学び、試験を受けて免許を取得しますよね。
家づくり(注文住宅を建てる)にだって、方法と順番があります。
ここでは後悔しない家づくりの方法をご紹介していきます!
注文住宅を建てる時に、何も考えずに住宅会社の人に言われるがまま何となく間取りを決めて住宅ローンも決めていけば、家を建てることはできます。
しかし、それで本当に後悔しないのでしょうか?
家ができて住んだ後に
なんてことがあるかもしれません。他にも、
なんてことになるかもしれません。
そんなことがないように、今回は後悔しない家づくりの中で一番重要な「自分・家族の思いを知ること」からご紹介していこうと思います!
初めての家づくり…でも『あなたの住み心地の良い理想の家』って何ですか?
多くの方は、初めての家づくりで慣れていませんし、知らないことばかりですよね。
ですが、ほとんどの人が家づくりの順番を知ることなく住宅会社のペースでどんどん家づくりが進んでしまいます。
もちろん、それでも屋根と壁と窓のある家を建てることができます。
でも、それでは
と不安をかかえている方もいらっしゃるかもしれません。
では、あなたの「住み心地の良い理想の家」ってどんな家ですか?
抽象的で構いません。住む人によって、求めている住み心地は全然違ってきます。
でも、これを考えることはとっても家づくりに大切なことなんです。
考えていただいた住み心地は数字で表すことはできない住む人だけの感覚となります。
同じ4LDKの家を建てようとしている人がいても、キッチンの配置やフローリングの色、荷物の多さなど何もかもが違いますよね。
4LDKの注文住宅が建てたい!
など、人によって求めている理想の家は異なり、家づくりに絶対これという正解はありません。
もし、正解があるのならば、皆同じ家になってしまいますよね。
とういうことは、好きな要望をまずは考えてみる。家族全員の求める要望を知ることが大切です!
せっかく大金を支払って自分の好きな家を建てるので、しっかり自分自身と家族の思いを知ったうえで家づくりを進めていきましょう!
夫婦だからといって理想の家は同じではない!
あなたは、どのくらい旦那さん(奥さん)のことを知っていますか?
また、相手に自分自身のことをどのくらい伝えきれていますか?
私たちは大丈夫。わかっていると思っていてもわかっていない夫婦が大半だと思います。
なぜ、こんなことを聞いたかというと家づくりのプランを考える上で「夫婦だから理想の家は同じ」という誤解をされやすいからです。
これは、夫婦だけでなく住宅会社も思い込んでいる部分なんです。
たとえば、寝室ではどうでしょうか。
など夫婦でも意見は違ってきます。
自分自身を全て知ることは難しいかもしれませんが、家づくりのために自分と家族を知っていくようにしましょう。
子ども部屋について夫婦で考えよう!
子どもとどう暮らしていきたいか夫婦でしっかり考えることが大切です。
どこの夫婦でもよく問題になるのが子ども部屋をどうするかです。
子ども部屋問題とは?
子どもが生まれたのをきっかけに家づくりを始める夫婦がいたとします。
そして、間取りも考え始めた時に「子供部屋をどうするのか?」でもめてしまいました。
なぜもめてしまったかというと、旦那さんは
と奥さんは思っていたのです。
子ども部屋を作るか作らないかは、父親、母親の子育ての方針によって変わってきます。
夫婦だから考え方が一緒ではありませんので当たり前です。
これは一例ですが、夫婦だとしても育ってきた環境が違いますので価値観は違います。
家を建てようとするとき、一緒に暮らした時間よりもそれぞれの家族で過ごしている時間の方が長いことが大半でしょう。
それなのに、夫婦だからといって同じ意見を持っているはずと決めつけてしまってはいけません!
では、正解はあるのでしょうか?
正解は誰かが決めることではなく、夫婦でお互いに話し合って決めていくしかありません。
父親、母親のどちらも子どもに対する愛情があるので、自分自身を見つめ直し、相手に伝えて、お互いの価値観をすり合わせていく必要があります。
お互いを深く理解した上で家づくりをすれば、家族全員が満足した家ができ、さらにもっと仲良く幸せに暮らせることができるようになると思います。
家づくりは、ただ家を建てるだけではなく、家族で価値観を共有できる貴重な体験にもなりますよね。
夫婦で価値観が違うところはどうすればいいの?
お話した通り、価値観が全て同じ夫婦はいません。
自分の思い通りにならない場面があったり、喧嘩するときもあるでしょう。
そんな時、
と言って、我慢する人がいます。
他にも、
と論破したり、意見を押し通したりする人がいます。
でも、任せたと思っていたら、相手には何も考えてくれない・・・。と思われていたり、論破したら何でも自分の意見ばっかりでつまらない。とへそを曲げてしまうかもしれません。
こんな不毛なことはせず、じっくりとお互いに話をしましょう。
テレビを見ながらとか、スマホをいじりながらではダメです!
時には相づちを入れながら、お互いに話しやすい空気を作って盛り上げながら聞くようにしましょう。
そして大切なことが
ポイント
・相手が喜ぶことを考える
・悪い部分よりも良い部分に焦点を当てて、さらに良くするにはどうするのか考える
・自分の気持ちや思いや愛情を相手に伝えて確認し合うこと
・相手を思いやること
相手が話を聞いてくれない、会話がない、意見が合わないと愚痴るのではなく、まず自分から相手への関わり方を意識してみることが大切です。
これは、人と関わる時の基本で誰でも知っていることだと思いますが、夫婦でいると忘れてしまう時もあります。
でも、家づくりは幸せな家族の行事ですので、基本に立ち返り思いありながらすり合わせていきましょう。
要望には優先順位をつけておこう!
家づくりの要望を夫婦で話し合う時は、お互いに理想の家についてのイメージや要望を書いてみてください。
文字で書いてもいいですし、イラストや間取りでもいいです。
予算や敷地や環境などの条件はなしで、自由に考えてましょう。
そして、要望に優先順位をつけてください。
優先順位が高い順に◎、○、△などと記号をつけてわかりやすくした方がいいです。
なぜこれをするかというと、この後住宅会社に要望を伝えるからです。
要望を言葉で伝えるよりも、文字にしておいた方が伝え忘れや漏れをなくすことができます。
夫婦でお互いに要望に優先順位を付けたら、交換して読んでみましょう。
たとえば、
◎.友達が来た時に、家電などが見えていると生活感がでるから隠せる収納が欲しい。
○.庭で夏にはプールができるようにしたい。
△.暖炉がほしい
○.屋上でBBQしたい。
◎.くつろげるスペースとして和室が欲しい
など、ぼんやりしている要望を文字にしてイメージしやすくしていきます。
そして、どんな思いで家づくりをしているのかお互いに理解していきましょう。
ここで考えた優先順位や要望は、家づくりを具体的に進めていくにつれて変化していきます。
伝えらその要望は絶対というわけではありません。
今の段階での要望ということを理解しておきましょう。
建築士や住宅会社と相談して、変化した時に、
と相手を責めてはいけません。
最初は「△」と思っていた要望が最後に「◎」になる場合も十分考えられます。
設計図を見たり、予算や土地を考えたら要望は変わるものですので、お互いを受け入れてください。
家づくりの要望を書くことは、家族で家づくりを話し合うきっかけになります。
要望の内容よりも、話し合うプロセスが大切です。
住宅会社や建築士へ相談する前や住宅展示場に行く前に、話し合っておくことでスムーズな家づくりになると思います。
1日の短い時間でも構いませんので、しっかり話し合ってみましょう。
住宅会社にもしっかり要望を伝える!
家族の要望をまとめたら、設計士や住宅会社の営業マンに要望を伝えていきます。
紙にまとめてあるので、しっかり伝えることができると思います。
でも、出来上がった間取りプランを見たとき、違和感を覚える場合があります。
でも、なにが違うのかはわからない・・・。」
ほとんどの人にとって初めての家づくりになると思いますので、文字で書いた要望が間取りに変換されることに慣れていないのですから仕方ありません。
こうした場合は、何回か間取りプランを練り直すと違和感が解消されますので試してみてください。
ただ、要望がすべて伝えきれていないこともありますし、考えられていなかったこともあると思います。
実際に間取りプランが出てくることで、家づくりが現実化し細かい要望が出てくることもあるのです。
例えば・・・
初めの要望では
という内容を伝えたとします。
でも出来上がった間取りは家の中に光が入ることだけを条件としているので、これは違うと思うかもしれません。
しかし、間取りプランが出来上がった後に、家の中全体に光が欲しいのではなく、
・2階は寝室だけなので、光が入らなくてもいい。
・リビングには窓が欲しい。
などの要望が出てくることがあります。
家づくりを何回もしたことがない初心者なので、具体的な要望は一番初めから出てくることは難しいのです。
間取りプランを見るまではなかなか理解できないので、まず一番初めの要望で間取りプランを1つもらってからそこから詳しく考えていくと良いでしょう。
もちろん、どの住宅会社でも親切に何回も間取りプランを作ってくれるわけではありません。
そのため、住宅会社を決める時は、どのくらい親切に対応してもらえるのかも確認してから決めたほうが良いかもしれませんね!
詳しく住宅会社に要望を伝えることはとても大切なので、要望を出すことはしっかり行いましょう。
家が出来上がってから後悔しても遅いので、細かすぎるかなと思うぐらい詳しく住宅会社に伝える必要があります。
住宅会社の人はアドバイスをしてくれても、あなたの求める間取りを透視して考えてくれることはありません。
しっかり言葉や文字にして伝えなければ、思い通りのものはできないのです。
なんでも住宅会社などの専門家に聞けば教えてくれると考えるのではなく、自分の要望はしっかり自分で伝えるということは忘れないようにしましょう!
後悔しない家づくり【第2章】はこちらからご覧ください!
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家を建てる順番を知る!【第2章】
「後悔しない家づくり」という大きなテーマで連載をしていきたいと思います。 今回は【第2章】として、家を建てる順番を知ろうという内容をご紹介していこうと思います。 前章では、「注文住宅を建てるなら、まず …
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