結論からお話すると、注文住宅で知らないうちに損してしまう理由は、「業界のルールを知らずに行動をしている」からです。
これから、住宅を購入しようとしている方や動き始めようとしている方は、是非最後まで読んでほしいです。
注文住宅業界の独自ルールとは?
実は住宅業界には独自のルールが沢山存在します。
例えば、
- 住宅を購入する際、どんぶり勘定で契約することがある
- 住宅って2回契約がある
住宅業界には、このような独自ルールがあります。
ある程度、家づくりの話が進んでいる方は、「ああそれね。」とわかると思いますが、実際にこれから動き始める方は「なにそれ?」という状態だと思います。
このように住宅業界には住宅業界独自のルールがあって、それを理解しないと上手く立ち回ることができないのです。
スポーツなども同じですが、ルールがわかっていないとどうやって動いていいのかわからないですよね?
それと同じです。
でもそのルールを知らない状態であれこれ動いてしまう人が多いので、損してしまうんです。
これが注文住宅で知らない間に損してしまう理由になります。
今回ご紹介する3つのルールを知らずに行動して後悔する方が大勢います。
ですので、後悔しないためにも最後までお読みください。
マイホームの計画を考え始める方が知っておくべき3つのルール
知っておくべき3つのルール
- 安易に資料請求をしてはいけない
- 住宅展示場に行く場合は、極力アンケートに記入しない
- 簡単に営業マンから提案を受けない
安易に資料請求をしてはいけない
家づくりを始めようとしたら、普通インターネットで各ハウスメーカーのホームページを見て、気になったハウスメーカーからまずはカタログを取り寄せようとなると思います。
しかし、これはあまりおすすめできません。
その理由は勝手に担当者がついてしまうからです。
これがどういうことなのか?というと、資料請求をすると、資料請求に全く関係ない個人情報を入力させられます。
これは、どのハウスメーカーも同じで、個人情報を入力しないと資料請求ができないようになっているのです。
個人情報とは、年収や勤務先、勤続年数とかです。
これらの情報は、資料請求に直接関係ないのですが入力させられます。
資料請求する場合は、渋々個人情報を入力するのですが、その個人情報はその後大抵の場合、情報を集約している本社に送られ、資料請求をした人が住んでいる近くの支店に情報が振られます。
その支店の中で勝手に担当者が決まり、その後はずっとその人が担当になってしまうということです。
勝手に担当者が決まった場合、どんなリスクがあるのか?
勝手に担当者が決まるリスク
- 新人や若手が担当になるケースが非常に多い
- 住宅展示場に行った際、住宅営業マンから相手にされなくなる可能性が高くなる
① 新人や若手が担当になるケースが非常に多い
なぜ資料請求をすると新人や若手が担当になるかというと、「資料請求のように商談に上がるか上がらないかわからないお客さんの資料は新人にやらせとけ!」という文化が住宅業界にはあるからです。
資料請求後、新人や若手の営業マンが担当になってしまうと、モノを知らないケースが多く通常は1回で済むやりとりを何度もしなければならなかったり、提案の引き出しもないのでそれらしい提案しかできないということもあります。
そのため「新人や若手を育てながら一緒に家づくりをしていきたい!」という方だったら良いかもしれませんが、あまりおすすめしません。
例外とは?
まとめると、資料請求をする場合、若手新人や自分の担当になる場合があり、それを許容した上で資料請求をしましょう。
もしそれが嫌なら事細かに情報を入力して資料請求をしましょう。
そうしたら中堅どころが担当になる可能性がありますということです。
ただ本当に重要なのが、2つめの住宅展示場に行った際、住宅営業マンから相手にされなくなる可能性が高くなるということです。
先程もお伝えした通り、資料請求をしてしまうと勝手に営業担当がついている状態になります。
営業担当がついている状態で住宅展示場に行くと、住宅営業マンは担当がついているからという理由で5割程度の力でしか接客してくれなくなります。
その理由は、社内トラブルを避けるためです。
住宅展示場に行くと、必ずアンケートの記入をお願いされます。
そしてアンケートを書いたら、住宅営業はデータベースにその人の名前があるかどうかを必ず確認します。
名前がデータベース上にあると、誰が担当になっているのかというのがわかります。
担当が誰かわかっている状態で、お客さんと積極的に接し、次回のアポイントをとってしまったら、それは横取りしたことになります。
住宅営業は社内でお客さんを取った取られたのいざこざが起こらないように、既にデータベース上にあるお客さんに関しては、5割程度の営業で適当に流すのです。
そうなるとお客さんは不幸でしか無くなります。
資料請求しただけで、顔も知らない営業マンが勝手につき、住宅展示場では営業マンには相手にされずで散々な目にあうことになります。
住宅業界の背景やルールを知ると、安易に資料請求をしてはいけないというのがわかると思います。
住宅展示場に行く場合は、極力アンケートに記入しない
住宅展示場に行くと、まず最初にアンケートを書いてくださいと言われます。
これはただのアンケートではなく、アンケートと言う名の契約になります。
つまり、目の前の接客をしてくれている営業マンを担当として選びました。という契約になるのです。
そのため、アンケートを書いてしまうと一生その人が自分の営業担当になってしまいます。
もし「この営業マンちょっと苦手だな」と思っても担当は変えられません。
担当を変えてほしくて別の住宅展示場に行ったとしても、データベースに一度登録をされていると担当がついているからということで5割程度の適当な接客をされて終わりとなります。
だから最終的にそのハウスメーカー自体を諦めざるを得なくなります。
これは結構酷な話ですよね?
だからこそ住宅展示場に行く場合は、極力アンケートに記入しないことをおすすめします。
アンケートに記入する場合は、「この人が担当だったら嬉しいな」と思った時だけにしてください。
もし、アンケートに記入したくない(担当についてほしくない)場合は、名刺だけもらって後々電話しますと伝えて終わりにしましょう。
これを知らないで後悔される方がとても多いです。
ハウスメーカーで商談を進めていたが、担当が嫌すぎて変えてほしい。と思っても、2、3回住宅営業マンと商談をしている場合、完全に手遅れで担当を変えることはできず、そのハウスメーカーを断念する以外に担当と別れることはできなくなります。
営業担当と合わない商談は、苦痛以外の何物でもありません。
さらに、担当してくれている営業マンの質によって、その後の家の完成度合いは大きく変わってきます。
「建売のような注文住宅になるのか」「注文住宅と誇れる注文住宅が完成するのか」と大きく変わるのです。
これは、一部のハウスメーカーだけに限らず、どこのハウスメーカーでも同じことです。
住宅展示場でアンケートに記入するということは、目の前の営業マンをその後の担当として選ぶ契約だと意識してください。
そして安易にアンケートを書いてしまうと、取り返しのつかないことになるということも合わせて覚えておいてください。
簡単に営業マンから提案を受けない
よく住宅営業マンがやる手口に「不安を煽る」があります。
なぜ不安を煽るのかというと、個人情報(年収とか)を聞きやすかったり、次回また会う約束を取り付けやすいからです。
例えば、
- そもそも住宅ローンを借りられるかどうか一回審査してみましょう → お金に対する不安を煽る
- もしかしたらその土地は家が建てられないかもしれないので、一回調査をしてみましょう → 建てられるかどうかの不安を煽る
などがあります。
他にも不安を煽ってアポイントを取る、個人情報を聞き出すというやり方は沢山あります。
不安を煽ってアポイントを取ろうとするのは契約を取りたくて先急いでいるため、手っ取り早く次に繋げようしているのです。
住宅営業マンの言葉を鵜呑みにしてしまうと、その後担当営業マンになってしまい、自分たちのペースでマイホームの計画が進められなくなってしまいます。
そのため、簡単に住宅営業マンの提案を受けてはいけません。
「じゃあどうすれば良いんだ」と思う方が多いと思いますが、答えは非常にシンプルです。
それは、ある程度自分の中で判断軸を持っておくということです。
例えば、
- 予算はいくらくらいを考えているのか
- 建築予定時期は大体どのくらいを目途にしているのか
などです。
ハウスメーカーの大体の坪単価や打ち合わせから実際に家が建つまでのスケジュール感などの情報は、調べれば簡単に見つかります。
ある程度、情報武装をしてから住宅展示場に行くと、より深い打ち合わせをすることができます。
職場で誰かに質問する時でも、「これについて私はこう考えるんですけど、合ってますか?」というような質問の仕方をするはずですよね。
それと同じです。
なので、自分の中である程度の判断軸を持っておくためにも、最低限、時期と予算については自分の中で軸として持っておきましょう。
さらに、どのハウスメーカーが気になるのかあたりだけでも付けておくと良いと思います。
是非参考にしてみてください。