では、今回はヘーベルハウスの耐震性能についてご紹介していきましょう。
ヘーベルハウスは制震構造だから地震に強い!
ヘーベルハウスでは、想定される地震リスクに、正面から立右向かうために生まれた骨格が、制震フレーム「ハイパワードクロス」です。
制震フレーム「ハイパワードクロス」には、鉄がもつ特性を引き出したX状のフレームと、中央部の制震デバイスには、「極低降伏点鋼」と呼ばれる特殊鋼材を採用していて、通常の鋼に比ベて破断しにくく粘り強い、地震エネルギー吸収力に富んだハイテク素材となっています。
制震フレーム「ハイパワードクロス」は、斜材と横材の組み合わせによって座屈を抑えながら、中央連結部の制震デバイスに地震力を伝え、エネルギーを効率よく吸収してくれます。
制震フレームの仕組み
- 圧縮側と引張側が協調して効率良い
- 制震デバイスがエネルギーを吸収し、高耐力を発揮
ヘーベルハウスの「ハイパワード制震ALC構造」
「ハイパワード制震ALC構造」は、設計自由度や開口部自由度を保ちながら制震フレーム「ハイパワードクロス」の配置プログラムを強化し約1.35倍増量、さらに「剛床システム」を組み合わせた構造となっていて、地震エネルギーを吸収して受け流す制震性能が標準仕様となっています。
制震フレーム「ハイパワードクロス」の配置プログラムを強化し約1.35倍増量することによって、地震時の制震フレームが受ける負荷を1/6にすることができています。
剛床システム
「ハイパワード制震ALC構造」の、制震フレーム「ハイパワードクロス」と組み合わせている「剛床システム」は床を一体化させて変形を抑えることができます。
地震や台風の横からの力は、床面などの水平な構成面を変形させようとしますが、変形を抑えるため、床を強固な面として一体化させ、鉄骨梁に緊結することで、構造体としての強度と剛性を高めています。
基礎は「鉄筋コンクリート連続布基礎」
ヘーベルハウスの基礎は「鉄筋コンクリート連続布基礎」で、荷重を一部に集中させず、基礎全体で力を受けて分散する構造となっています。
伝わってくる地震エネルギーをバランスよく地面に放出させ、一部に力が集中すると起こる不同沈下を防ぐことができます。
外壁は「ロッキング工法」
ヘーベルハウスでは、外壁にロッキング(回転)機構を持たせ、力が外壁に伝わることを防止しています。
大地震で建物が変形する時は、外壁が躯体に完全に固定されていると、ひび割れや脱落の原因となってしまいます。
しかしヘーベルハウスでは、外壁がロッキングしても柔軟に追随する目地シーリング材を採用しているため、外壁の脱落や損傷を防ぐことができます。
ヘーベルハウスの3階建ては「重鉄・システムラーメン構造」
ヘーベルハウスの商品「フレックス」は、強さと自由を兼ね備えた3階建て重鉄躯体「重鉄・システムラーメン構造」が採用されています。
「重鉄・システムラーメン構造」は、ヘーベルハウス独自の接合システムによって、「強さ」「精度」「品質」「工期」のすべてが卓越したレベルとなっています。
「重鉄・システムラーメン構造」は、重量鉄骨の柱と梁だけで構成されるため、大地震にも強さを発揮し、ダイナミックな無柱空間とすることができます。
また、「重鉄・システムラーメン構造」では、高層ビルなどにも使われる最新技術「オイルダンパー」を、住宅用にカスタマイズした「サイレス」が標準搭載されています。
ヘーベルハウス独自の接合システム
①ダイナミックコネクタ・コラムカプラ
ヘーベルハウスの3階建ては、柱と梁を粘り強く接合する「ダイナミックコネクタ」「コラムカプラ」が使われています。
「ダイナミックコネクタ」「コラムカプラ」とは?
これにより、ねばり強さと精度だけでなく工期も大幅に短縮することができます。
「コラムカプラ」は、柱を継ぎ足すための接合システムのことで、高力ボルト4本を締め付けるだけで、通し柱と同じ強度で接合することができます。
②マイティーセッター
ヘーベルハウスでは、鉄骨と基礎を堅固に接合できる接合システム「マイティーセッター」を採用しています。
ヘーベルハウスが独自開発した露出柱脚工法によって、完成させた基礎の上に鉄骨柱を接合されます。
仕上がりがシンプルで、工期の短縮と品質を安定して高めています。
③へーベル剛床システム
「ヘーベル剛床システム」は、鉄骨とヘーベル版を一体化して接合する接合システムです。
剛床金物と目地モルタルで、鉄骨とヘーベル版を一体化させ、地震などの外力に対し、床面変形を抑えることができます。
筋交いが不要で、シンプルな天井裏空間とすることができます。
リフォームの自由度が高い
門型フレームひとつひとつが力を分担しながら全体を支え合うメカニズムなので、他の構造形式に比べて、リフォームの自由度が高くなっています。
システムラーメン構造は柱だけで建ち上がるため、壁のない大空間を実現できます。
外壁や開口部も構造本体から切り離してリフォームできるため、最適な状態へのリノベーションが可能となります。
制震技術「オイルダンパー」
高層ビルなどの大規模建築にも採用されている「オイルダンパー」を住宅用にカスタマイズした、ヘーベルハウス独自のオイルダンパー制震装置「サイレス」は、ヘーベルハウスの3階建てに標準搭載されています。
地震時の建物の揺れ幅を低減し、躯体にかかる負荷を軽減することができます。
サイレスは耐用年数60年
また、地震動によってオイルダンパー内のオイルが温度上昇しても、ほとんど性能低下がないことも確認されています。
実大実験で耐震性実証済み
2015年8月に、世界最大の実験施設「E-ディフェンス」で、3階建て住宅の実験が実施されています。
10種類の地震波を同一試験体に連続加振して実験しています。
戸建住宅が共振しやすい地震を中心に、高い耐震性能が実証されています。