詳しくご紹介していくために、今回は一条工務店の『耐震性能』について解説していきましょう。
一条工務店の耐震性能をチェック!
一条工務店には、2つの構法があります。
「夢の家 I-HEAD構法」と「外内ダブル断熱構法」です。
一条工務店の「夢の家 I-HEAD構法」
一条工務店の「夢の家 I-HEAD構法」は阪神・淡路大震災を超える巨大地震にも耐えられることを耐震基準としています。
地盤、基礎、床、壁、モノコック構造のバランスによる強さにこだわった家を建てられます。
夢の家 I-HEAD構法は強い構造体
巨大地震では、家に数10トンもの力がかかると言われています。
この大きな力を受け止めるために「夢の家 I-HEAD構法」では、ジェット機などにも使われるモノコック構造を採用しています。
柱、梁、土台を構造用パネルで一体化させ、6面体の強靭な箱形に仕上げていきます。
モノコック構造なら、地震などの外圧を建物全体で受け止めてくれるので、耐震性能が高くなります。
通常の木造軸組構造と何が違うの?
モノコック構造・・・外力を面で受け、力をバランスよく分散してくれて、変形しにくくなる。
5倍耐力壁
建物の強度を支える耐力壁は、壁倍率という単位で強度が表されます。
一般的な筋違い1本の壁倍率が2で、一条工務店の「夢の家 I-HEAD構法」の壁倍率は5となっています。
そのため地震の力を、少ない壁量で耐えることができ、大きな窓のあるリビングなどの設計自由度の高い構法となっています。
夢の家 I-HEAD構法は実大実験で耐震性実証済み
一条工務店の耐震性は模型ではなく、実大で実験!
2002年に「夢の家 I-HEAD構法」の実大建物で振動実験が行われています。
その実験では、建物に阪神・淡路大震災の約1.5倍の力で縦横上下で揺らし、建物の被害はほとんどなく、気密性に関しても実験前と変わらず維持されていたそうです。(10回以上揺れを与えてテストした結果)
夢の家 I-HEAD構法なら一条オリジナルのハイブリッド免震住宅にもできる!
しかし、免震住宅であれば、室内の揺れを抑えてくれるので家具の転倒などを防ぐことができます。
地震の激しい揺れを吸収して和らげることのできる住宅です。
建物が壊れなくても、大地震が起きれば室内はぐちゃぐちゃで、大きな家具やテレビが吹っ飛ぶこともあります。
そのため、地震で建物が壊れないだけでなく、室内の揺れを抑えることが大切ということで開発されたのが免震住宅です。
一条工務店の免震住宅では、揺れを吸収して和らげる住宅が開発され、巨大地震の激しい揺れを小さくゆっくりしたものに変えてくれます。
家具などの転倒や窓ガラスの破損を防いでくれるので、家族を守ることができます。
一条ハイブリッド免震構法
一条工務店の免震構法は、ゴムに鋼板が入った積層ゴムと、テフロン加工のスライダーの素材の違う2つを組み合わせたハイブリッド免震構法となっています。
- 積層ゴム:地震のときに建物をゆっくりと震動させ、元の位置に引き戻す復元する力の役割
- スライダー:建物を360°自由な方向に滑らせ、地震のエネルギーを吸収する減衰力の役割。
積層ゴム、スライダーの相互の力が働くことにより、高い免震性能となっています。
また、免震性能は約300回の実大実験でも実証されています。
免震住宅のメンテナンス
一条ハイブリッド免震構法は、メンテナンスなしで60年の耐用年数あり
免震住宅の問題点はメンテナンスにあると言われています。
免震性能が複雑な装置の場合、地震が起きた時に正常に作動するか不安だったり、短期での定期検査や部品交換が必要な場合、メンテナンスコストは高額になってしまいます。
一条ハイブリッド免震構法では、免震性能システムをできるだけシンプルなものになっているので、基本的にメンテナンスはなしでOK、60年耐用年数があるので安心です。
夢の家 I-HEAD構法 対応の商品
その中で、「夢の家 I-HEAD構法」に対応している商品についてご紹介していきます。
夢の家 I-HEAD構法の商品
- 一条の洋館セゾン
- SAISON A type セゾンA
- Brillart ブリアール
- Famille 一条の3階建ファミーユ
- セゾン・アシュレ ASSURE
- 円熟の家 百年
一条工務店の「外内ダブル断熱構法」
一条工務店の外内ダブル断熱構法はツインモノコック構造となっています。
ツインモノコック構造は2×4ではなく、2×6の面で支える高耐震力な構造です。
木造軸組構法は、地震の時、接合部に力が集中し、ゆがみやすいんです。
一条工務店のツインモノコック構造なら、壁全体で力を受けてバランスよく分散してくれるので、巨大地震にも変形しにくい構造となっています。
土台
土台には、加圧注入式の防腐防蟻処理された無垢材を使用しています。
加圧注入式の防腐防蟻処理された無垢材を使用することで、シロアリから土台を守り、新築時の耐震強度を保つことができます。
外内ダブル断熱構法 対応の商品
外内ダブル断熱構法の商品
- i-smart
- i-cube
一条工務店の「夢の家 I-HEAD構法」と「外内ダブル断熱構法」の共通点
床は水平方向の力にも強い剛床を採用
巨大地震の場合、横から大きな力がかかることもあります。
横からの力にも耐えられないと建物が倒壊する恐れがあるため、「夢の家 I-HEAD構法」と「外内ダブル断熱構法」の両方で、水平方向の外力に強い、剛床が採用されています。
- 夢の家 I-HEAD構法・・・2階の床には32mm、1階の床には24mmの構造用合板
- 外内ダブル断熱構法・・・2階の床には15mm、1階の床には24mmの構造用合板
を梁や大引きなどに直接打ち付けて一体化し、建築基準法を上回る強さがあります。
厳密な地盤調査
建物をどんなに地震に強くしても、弱い地盤では家が傾いてしまう可能性があります。
一条工務店では全ての現場で厳密な地盤調査を実施しているため、最新試験機による調査と土質のサンプリングを行い、地盤の見極めと最適な基礎選定を提案してくれます。
高耐久・高耐震基礎
建物の基礎は、一般の基礎より高耐震・高耐久の基礎が採用されています。
立ち上がり幅が建築基準法では120mmのところ160mmあり、主筋16mmの異形鉄筋が配置されています。
負荷のかかりやすい隅部はホールダウン金物で強化されています。
構法
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耐震構造
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免震住宅
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夢の家 I-HEAD構法
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モノコック構造
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対応○
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外内ダブル断熱構法
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ツインモノコック構造
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対応×
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「夢の家 I-HEAD構法」の場合、免震住宅にも対応可能なので、建物だけでなく室内も安全の方がいいですよね。