ミサワホームの工法は大きく分けて3つ!
ミサワホームの3つの工法
- 木質パネル工法【木質系住宅】
- 鉄骨工法【鉄骨系住宅】
- 木造軸組工法【耐震木造住宅】
全ての工法で、3階建までの商品設定があり、3階建以上は鉄骨工法の一部構法で対応が可能です。
3つの工法の中でも、ミサワホームでは、木質系に定評があります。
ホームページのトップ画面でも一番に紹介されるほどです。
南極に採用されたのもこの木質パネル工法で、一番歴史が長い商品となっています。
さらに、技術を磨く過程で、色々な工法が生まれたこともミサワホームの魅力の一つです。
それでは、工法別に特徴を見ていきましょう。
① 木質パネル工法「木質系住宅」
木質パネル工法の構法
木質パネル工法の特徴は極地で生まれた構造「センチュリーモノコック」
ミサワホームが創立翌年から約半世紀にわたり建設をサポートしているのが「南極昭和基地」です。
過酷な環境下に建つ建物にも、採用されているのが「センチュリーモノコック」となります。
センチュリーモノコックは「木質パネル接着工法」で出来ていて、木質パネル同士を強力な接着材で【面】として接着接合し、さらにスクリュー釘で入念に釘留めした強固な「モノコック構造」の住まいとなっています。
ジェット機などと同じすぐれた一体構造で、どの方向からの荷重でも建物全体で受け止め、力を分散してくれます。
2017年の創立50周年時に、新仕様が開発され、木質パネルは120mm厚のより強固な構造体となりました。
この新構造を生かした先進テクノロジーを活用することで、<高耐震×大空間><高断熱×大開口>という相反する要素を高いレベルが両立されています。
② 鉄骨工法「鉄骨系住宅」
鉄骨工法の構造
- 鉄骨ラーメン構造
- 重量鉄骨ラーメン構造
① 鉄骨ラーメン構造
鉄骨系の構造は、「鉄骨ラーメン構造」で、「ユニット工法」を生かしたハイブリッド住宅です。
高強度を保ちながら、柱や間仕切壁のない最大54畳の大空間も可能にしています。
ハイブリッド住宅は、鉄骨フレームでつくられたルームサイズのボックスに、PALC外壁からドアなどの住設備まで取り付けたユニットを、施工現場へ輸送して組み立てられます。
個々のユニットの構造は、鉄骨の柱と梁を剛接合した「鉄骨ラーメン構造」となります。
これは理想的な耐震構造として、超高層ビルにも採用されています。
地震や風圧力など外から力が加わっても一点に力を集中させずに、建物全体でしなやかに吸収するねばり強さがあります。
鉄骨フレームのユニット部材は、使用される部位の性能や特徴を考慮し、一辺125㎜の角形鋼管柱や梁背175㎜の溝形鋼梁などが採用されていて、それぞれの接合部には母材と同等の強度が認められる工場溶接が施されています。
強度や品質は、「柱梁仕口耐力性能確認実験」や「溶接部マクロ組織試験」、「放射線透過試験」などを定期的に実施することにより、確かな性能が確認されています。
② 重量鉄骨ラーメン構造
重量鉄骨ラーメン構造は、階層も用途も自在に組み合わせて、最適な建物を作ることができます。
ミサワホームの3階建て以上の建物として、2016年から発売開始されました。
階数は3~5階、1フロアの延床面積200㎡以下の範囲の設計が可能となっています。
三世代住宅、店舗併用・賃貸併用住宅も対応していて、防火地域対応にも対応できる構造です。
③ 木造軸組工法「耐震木造住宅」
一般的なの木造軸組工法と何が違うのか、そこをご紹介したいと思います。
ポイントは「木材」・「接合」・「耐力壁」です。
ポイント① 木材の強さにこだわり全ての柱や梁に「構造用集成材」を採用
「構造用集成材」は、複数のひき板を積層接着しています。
厳格な管理のもと工場生産されているため、無垢材と比べて割れや反り、カビの発生が少なくなり、強度も上がります。
つまり、一本一本の強度・品質がハイレベルで安定した、高性能で高品質の構造材となっています。
また、そのなかでも品質判断の基準となるJAS規格に適合した集成材のみを使用していて、性能検査にも合格した強さとなっています。
ポイント② 接合の強さにこだわり全ての柱や梁に「MJメタルジョイント」を採用
一般的な木造軸組工法は、接合部分に大きな断面欠損が発生することがあり、強度が弱くなる懸念があります。
ミサワホームの木造軸組工法では、「MJメタルジョイント」が採用され、全ての柱や梁に接合金物とドリフトピンで高精度に緊結されています。
小さな断面欠損で接合できることで、接合部の強度比較をすると、一般の軸組工法の約1.7倍という強度が計測されています。
公的機関の(財)日本住宅・木材技術センターの性能認定(Sマーク)も取得し、強度を長く維持するために接合金物に防錆処理が施され、耐久性もあります。
ポイント③ 壁の強さにこだわり「構造用合板付の耐久壁」を採用
住まいの耐力壁の強度は壁倍率で表され、高ければ高いほどすぐれていることが示されています。
木造軸組工法では、構造用合板を用いて壁を一体化する「ダブル筋かい+構造用合板」で、壁倍率を最大6.5倍相当とすることも可能となっています。
さらに、構造用合板を用いた耐力壁で建物の外周部を「面」とする一体構造のため、地震などの外力が接合部に集中せず、バランスよく建物全体に分散されます。
また、1階・2階の床材には24mm厚の構造用合板の剛床が採用され、地震時の建物の歪みによる変形も抑えてくれます。