今回は、積水ハウスの外壁の性能についてご紹介していきます。
積水ハウスの鉄骨1・2階建ての外壁
鉄骨1・2階建ての外壁
- ダインコンクリート
- エコルデック
- セラブリッド
① ダインコンクリート
ダインコンクリートは、積水ハウスの鉄骨2階建て住宅「イズシリーズ」に採用されている外壁材です。
積水ハウスの最高級外壁と言われていて、デザイン性だけでなく強度と耐久性、防耐火性などの要素を兼ね備えています。
ダインコンクリートは、積水ハウスオリジナルの「オートクレープ養生」という製法で、高強度・高耐久の性能とデザイン性も実現しています。
ダインコンクリートに「タフクリア-30」を施すことによって、メンテナンスコストを抑えることができます。
ダインコンクリートの特徴
- コンクリートの中でもっとも強度が高く、化学変化を起こさない安定した板状構結晶造体「トバモライト結晶」が生成される
- 100%独立した気泡がつくられて、水が浸み込みにくい高耐久性
→ 安定した強度と耐久性を併せ持っています。
② エコルディック
積水ハウスの鉄骨2階建て住宅「ビーシリーズ」に採用されている外壁「エコルディックウォール」は、日本の街並みに調和するデザインと、高性能が両立された外壁材となっています。
気候風土に影響されない高耐久性、外壁基材の高強度化、耐震取り付け工法による耐震性、防耐火性、デザイン性を持ち合わせています。
エコルディックにも「タフクリア-30」によって防カビや汚れ防止、高強度化、耐熱性、耐水性などが施されています。
エコルデックの特徴
- 高強度:落錘衝撃試験や10万回の折り曲げ試験、曲げ強度試験にクリアし、衝撃に強く台風などの強風にも高強度を発揮。基本厚28㎜+意匠柄厚5mm、計33㎜。
- 耐久性:積水ハウス独自の組成配合と製造方法で極寒地でも凍害が起こりにくい耐久性
- 耐震性:地震で外壁が揺らされ、摩擦柄よくを上回る力がかかると外壁パネルは躯体とは異なった動きをして外壁を破損や脱落から守る。
- 防耐火性:30分加熱試験の結果、840℃でも燃えず、室内壁の温度は約53℃と確認。国土交通大臣から防火構造外壁として認定。
- 快適性:外壁を複合構造とすることで室内の快適性と躯体の長寿命化を実現
- デザイン性:積水ハウス独自プレス方式を採用し、エッジのきいたシャープな柄に。
③ セラブリッド
セラブリッドは、積水ハウスの鉄骨2階建て住宅ビーシリーズの「ビー・モード」に採用されている外壁です。
セラミックの外壁基材を強く柔軟な鉄板と鋼製フレームで補強し、高い性能と軽量化を両立したハイブリッド構造となっています。
暴風や飛来物などの衝撃に耐える強靭さと、防火性、防汚性能を持っています。
セラブリッドにも「タフクリア-30」が採用されています。
外壁のメンテナンスサイクルを延長する「タフクリア-30」
従来の外壁の塗り替え目安は約15年でした。
積水ハウスの「タフクリア-30」を施した外壁の塗り替えサイクルは約2倍の30年となっています。
自然の力で汚れを洗い流す最先端の防汚塗装が施され、目地材も最新技術で打ち替えサイクルが30年に延長しています。
従来の外壁よりもメンテナンス回数が抑えられるため、メンテナンスコストも大幅に削減が可能となります。
タフクリア-30
この4重の塗装が実施されます。
4重の塗装の中でも「高耐候クリア塗装」は、太陽の紫外線や熱による色褪せも少なくさせることができます。
「防汚塗装」では、汚れをつきにくく、付いた汚れは自然に洗い流すことができます。
また、藻やカビの繁殖を抑える高機能な防汚塗装も用意されています。
積水ハウスの鉄骨3・4階建ての外壁
鉄骨3・4階建ての外壁
- シェルテックウォール
- SC25セラミックウォール
① シェルテックウォール
シェルテックウォールは、積水ハウスの鉄骨3・4階建て商品に採用されている外壁です。
積水ハウスが独自開発した外壁材で、外部のストレスを長期的に受け止める強靭さ、耐久性、軽量性、耐火性を兼ね備えています。
シェルテックウォールの特徴
- 強度が一般のコンクリートに比べて2倍、比重は1.4倍と軽量。
- 強度実験や耐久実験を実施し、風速60mの大型台風なみの風圧に耐える強度を確認。
- 1時間の耐火実験をクリアし、国土交通大臣に認定されている。
② SC25セラミックウォール
SC25セラミックウォールは、積水ハウスの鉄骨3・4階建て商品に採用されている外壁です。
SC25セラミックウォールには、外壁と躯体の取り付けにロッキング式「カーテンウォール工法」が採用されています。
「カーテンウォール工法」は、超高層ビルと同じメカニズムを持ち、積水ハウス独自のファスナーで外壁を躯体に装着させています。
そのため、地震の揺れに対し外壁がロッキングして追従し外力を受け流すことができます。
接合部に力が集中しないので、外壁の被害を少なくできます。
SC25セラミックウォールの特徴
- ロッキング式外壁耐震取付工法が採用されていて、外壁は構造体から離れず、建物の揺れに追従することで脱落・ひび割れを防ぐ。
- セラミック基材とC形鋼材のフレームを一体化した構造で日差しや風雨による反りや歪みを防ぐ。
- セラミック基材に防水効果のシーラー下地調整材を使用し、汚れが付きにくく、水にも強い。
- 防耐火性試験を実施し、外壁の裏面温度が木材の着火可能温度を下回ることを確認。
積水ハウスの木造住宅シャーウッドの外壁
シャーウッドの外壁
- 陶版外壁「ベルバーン」
陶版外壁「ベルバーン」
ベルバーンは積水ハウスの木造住宅シャーウッドに採用されている外壁です。
ベルバーンは焼き物の長所を生かし、夏の日差しや急な温度変化にも対応する耐候性を持っています。
ベルバーンの特徴
- 焼き物の陶版外壁のため、防耐火性能に優れ、金属よりも強い硬さがある。
- 無機材料からできているため、火にさらされても変色などもなし。
- 台風時の飛来物などの衝撃にも強いことが実験で確認済み。
積水ハウスでは、鉄骨1・2階建てと鉄骨3・4階建て、木造住宅シャーウッドでは構法が異なります。
構法について、詳しくはこちらでご紹介しています。
-
積水ハウスの3つの構法は何が違うの?解説します!
FP 積水ハウスには3つの構法があることを知っていますか? 知らないな~。 FP では、今回は積水ハウスの3つの構法についてご紹介しましょう。 積水ハウスの3つの構法 <鉄骨>1・2階建て ダイナミッ …
続きを見る