マンション売却して、買い手が見つかったら契約となります。
購入してくれる買い手が見つかると、

と安心してしまう人が多いのですが、マンション売却の契約前、契約時にも注意してもらいたいポイントがあるんです!
終わったと一安心する前に、買い手が見つかった後の契約の流れなどをご紹介しますので、しっかりマンション売却完了までを勉強していきましょう。
マンション売買契約の流れ
買い手の住宅ローン事前審査チェック
↓
契約書の確認
↓
契約時の持ち物チェック
契約内容のチェック
≪契約後≫買い手の住宅ローン本審査
↓
引き渡しの日の決定
↓
引き渡しの日(マンション売却完了)
契約前にチェックしてほしいこと!
買い手のローン審査をチェック!
契約前に必ずチェックしてほしいのが買い手の住宅ローン審査が通っているかどうかです。
多くの銀行の住宅ローンには契約前に「事前審査」がありますので、この「事前審査」に買い手が通っているかを確認してほしいのです。
売り主には

と思い込んでいる方が多いです。
不動産仲介会社の中には、早く契約させようと

と言われることもあると思います。
この場合、ローン特約と呼ばれる住宅ローンの審査が通らなかった場合に契約を解約するという特約をつけますが、このローン特約を使っても契約の際に支払った収入印紙代数万円は無駄になってしまいます。
買ってくれない契約に対し、1円でも無駄に出したくないですよね?
無駄にしたくないのであれば、しっかり契約前に銀行の「事前審査」に通っているか確認することが大切です。
契約内容のチェック!
契約時にも契約書のチェックをしてほしいのですが、契約前にも契約書の内容を見せてもらい確認しましょう。

と思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、不動産仲介会社の中には、買い手と売り主が揃う契約の場まで、契約書を見せないなんてこともあるんです。
契約当日もですが、契約前にも契約書のチェックをして、一番重要な書類である契約書はダブルチェックをしておくようにしましょう。
契約時の持ち物をチェック!
契約時の持ち物
・印鑑証明書
・権利証(登記識別証明情報)
・本人確認資料
これらは契約当日に必ず必要となる書類です。
忘れ物がないようにしっかり準備しておくことをおすすめします。
特に、権利証は失くしている人も多いので、早めにあるかどうかチェックしておくと良いでしょう。
契約時にチェックしてほしいこと!
買い手との契約に関わる交渉を終えると、契約という流れになります。
マンション売買に必要な契約書類は沢山あります。
書類自体は不動産仲介会社が作成して、説明してくれますが、不動産会社に任せっきりになってしまうといけません。
しっかりチェックしておきたい項目があるんです。
マンション売買契約書類
・重要事項説明書
・物件状況確認書
・設備表
・支払い約定書
・領収証
契約書をチェック!
マンション売買に一番重要な書類が「契約書」です。
ですが、

という人がいます。
また、不動産仲介会社には、契約書の説明責任があるはずなのに

としっかり説明してくれない会社もあります。
契約書をしっかり確認せずに、署名捺印後に契約内容に不備があっても簡単に直すことはできません。
スムーズな売却にするためにも、契約書の内容をしっかり売り主として確認することが大切なのです。
そして、気になる部分は不動産仲介会社に何でも質問するようにしましょう。
要チェック!『瑕疵担保責任』
契約時に説明されることの中に、売り主の「瑕疵担保責任」があります。
瑕疵担保責任とは・・・?部屋の見えない欠陥について、売り主が責任を負うということ。
マンションでの雨漏りや給水排水設備のトラブルについて売却後2~3か月間は売り主が責任をもって直すということです。
雨漏りや給水排水設備のトラブルよりも細かいトラブルについては「設備表、物件状況報告書」という書類で説明をされ、一般的に7日間保証するものとなっています。
要チェック!『危険負担』
契約書に必ず書かれている「危険負担」という言葉について説明しておきましょう。
危険負担とは・・・?契約書を取り交わした日から引き渡しをする日までの間に何らかの事情で部屋が滅失したり、損壊した場合に修復費用は売り主が負担し、買い手はそれを理由にキャンセルできないという内容です。
あまり起きないとは思いますが、契約後から引き渡しまでに地震や災害で物件が損壊してしまうこともあります。
このような場合は、物件はまだ売り主の所有物なので、売り主が加入している火災保険や地震保険で補償してもらい物件を修復する必要があります。
契約後は・・・
契約後、買い手の住宅ローンの「本審査」が通ったら不動産仲介会社から連絡があります。
買い手の住宅ローン本審査完了後に、引き渡しの日を決定します。
残代金が振り込まれる日です。
引き渡しの日には、売り主、買い手、不動産仲介会社、司法書士、金融機関が立ち会います。
売り主のローンが残っていれば、引き渡しの日に全ての残代金の支払いをする日となるので、売り主の借りていた金融機関の担当者も立ち会いに来ることもあります。
そのため、引き渡しの日が決定したら、金融機関に必ず伝えなければなりません。
このように、多くの関係者が集まる日となりますので、引き渡しの日は無理のない日付で設定されます。
金融機関とのやり取りに関しては、売り主本人か抵当権を抹消する司法書士が行う必要があります。
また、引き渡しの日は不動産仲介会社に仲介手数料の支払いをする日でもあります。
引き渡しの日が一番多くのお金のやり取りをすることとなりますので、ドキドキの1日となると思います。
買い手が見つかっても、注意しなければいけない点が沢山あります。
売り主は最後まで気を抜くことができないため、とても大変だと思いますが、無駄なお金の支払いや売却後の不都合などがないように最後まで頑張りましょう。
みなさんのマンション売却が上手くいくように応援しています。