マンションの売却を不動産会社にお願いしても、一向に売れない。値下げばかり提案されるという状況の方は不動産会社を変えてみるのはいかがでしょうか。
マンション売却を頼みたい不動産会社営業マンの見極め方!でもご紹介しましたが、不動産会社との媒介契約は3か月で自動的に切れます。
3か月以内に思った価格で売れなかった場合は、媒介契約をする不動産会社を変えることができるんです。
変える決め手がないな~
という方もいらっしゃると思います。
そのため、今回は本当にこの会社に任せていて大丈夫なのかというチェックポイントをご紹介していきたいと思います。
この不動産会社に任せていて良いのか見極める!
このままこの会社に任せて良いのか悩んだ時に不動産会社を見極めるチェック項目
- インターネット、チラシなどの広告活動は十分してくれているか?
- マイソク(物件広告)は写真を多く使い、十分に物件の魅力を伝えられているか?
- レインズには「広告可」での掲載となっているか?
- レインズに写真を掲載し、他の不動産会社が物件のことをわかりやすくなっているか?
- レインズヘ登録した図面を見せてもらったか?
- 他の不動産会社からも買主候補を内覧に連れてきているか?
(他の不動産会社への情報提供しっかりしていれば、他社による内覧も入るはず)
その他
- 窓口となる担当者が次々代わっていたりしないか?
売却活動の報告について
- 2週間に1回(専任媒介)、もしくは1週間に1回(専属専任媒介)は活動報告はあるか?
- レインズの資料ダウンロード数やポスティングなどの販促状況の報告はされているか?
- どんな広告をしたなどの、広告内容を報告されているか?
- 説明は数字に基づいているか?
- 競合となる物件との比較・動向についての報告はされているか?
内覧について
- 内覧が十分に来ているか?
- 内覧件数の報告をされているか?
- 内覧が入った後、買い手候補が購入に至らなかった理由の説明を受けているか?
どのくらいチェックがつきましたか?
もし、チェック数が少ない場合は、今媒介契約をしている不動産会社以外の不動産会社に任せることを検討してみてください。
売却活動の報告についてという項目に
2週間に1回(専任媒介)、もしくは1週間に1回(専属専任媒介)は活動報告はあるか?
というチェック項目がありましたが、専任媒介、専属専任媒介には不動産会社が活動報告をする義務はありますが、どんな内容を報告するかは自由となっています。
そのため、
などの、ふんわりした報告しかしてくれない会社も多いんです。
具体的な数値の報告は一切なしに“やっているアピール”ばかりしてくる会社では、いつ売れるかわかりません。
売れない理由を価格のせいにばかりして、安く売ることばかり考えているかもしれないのです。
もし、あまり具体的な数値を報告してくれない担当者であれば、
・ポータルサイトや不動産会社のサイトなどのネット広告媒体へどのくらい掲載してくれているのか?
・その結果、どのくらい問い合わせがあったのか?
を聞いてみてください。
不動産会社の中には、聞かれなければ言わないという会社もあります。
教えてくれない場合には、売り主側からどんなことをしているのか具体的な内容を聞くことも重要なのです。
不動産会社のやっていることを鵜呑みにせず、どんなマイソクを作っているのか、レインズをしっかり活用できているのか売り主がチェックすることで、不動産会社を動かすこともできます。
そのためには、不動産会社がどんな売却活動をしているのか理解しなければ指摘できませんよね。
マンション売却する時は不動産会社の売却活動をチェック!に、不動産会社の売却活動をまとめています。
しっかり自分のマンションの売却活動をしてくれているのかをチェックするのは、不動産会社ではなく売り主です。
不動産会社に依存するのではなく、不動産会社をしっかり動かして適切な価格で売却できるようにしましょう。
売却活動もしっかりしてくれていないんだよね・・・
という場合には、上記のチェック項目で今媒介契約をしている不動産会社をチェックしてみましょう。
もし、もう任せられないと思った時は、違う不動産会社に任せることを検討してみてください!
不動産会社の探し方は、マンション売却を成功させるための不動産会社の選び方!で詳しくご紹介しています。
値下げをする前に・・・しっかりやるべきことはできているか?
多くの不動産会社が売れない場合に、
と提案してきます。
しかし、本当に、価格が高いから売れていないのでしょうか?
価格は適正なのに売れていないという場合もあるんです。
値下げを提案された時に、そのまま値下げをするのではなく、下のチェック項目でやるべきことをしっかりできているのか、確認してみてください。
なんの根拠もなしに売れないからと価格を下げるのはNGです!
値下げ前のチェック項目
- 買い手の意欲が下がるような状態で内覧を受けていないか?
- 部屋のクリーニングはしっかりできているか?
- 説明パネルや、物件のアピールシートを部屋内に設置しているか?
- 飼っていたペットなどの臭いが残っていないか?
営業マンとのコミュニケーションについて
- 現在の価格で売却に至らなかった明確な原因を話してもらっているか?
- 周辺の事例を再調査し、最新の市場情報を聞いているか?
- 売り出した当初の目論見と、現在の状況の相違点は教えてくれているか?
- 競合している物件を調査・確認して、競合物件と売却物件の違いを説明されているか?
広告活動について
- 大手不動産会社のHPに2社以上は掲載されているか?
大手不動産会社のHP・・・
三井のリハウス、nomu.com、東急リバブル、住友不動産販売、三菱地所ハウスネットなど - 大手ポータルサイトに2社以上は掲載されているか?
大手ポータルサイト・・・
SUUMO、LIFULL HOME’S、at home、o-uccino、Yahoo!不動産など - 2回以上、売り出し中のマンションヘの館内ポスティング、近隣賃貸マンションヘのポスティングを実施しているか?
- 2回以上、潜在顧客がいそうな近隣エリアの不動産仲介会社へ、FAXDMを行い、物件の告知をしているか?
- マイソクは写真を多く使い、物件の魅力を伝えているか?アピール力があるか?
- レインズに写真を掲載し、他の不動産会社が物件のことをわかりやすくなっているか?
先ほどご紹介した、このままこの会社に任せて良いのか悩んだ時に不動産会社を見極めるチェック項目と同じ項目もあります。
しっかり値下げを検討する前にチェックする項目があります。
もちろん、この項目にチェックが付かない場合も、媒介契約をしている不動産会社を変えることを検討しても良いと思います。
では、どんな時であれば価格を下げた方がいいのでしょうか?
適切なタイミングであれば、値下げは悪いことではありません。
その適切なタイミングをお教えします!
売却価格を下げるタイミングとは?
価格が高いのかもしれません。
と言われた時に、しっかり売却活動をしてくれているのかは上のチェック項目で判断してみてください。
チェックした上で、
なら、値下げを考えよう。
という流れになります。
値下げをする時は、値下げのタイミングに注意してほしいんです!
1年の中で最も買い手の多い時期に価格を下げるといいでしょう。
値下げを検討するのであれば、1月2月に入ったら早めに下げましょう。
逆に、買い手の少ない時期が12月となります。
つまり、12月に価格を下げてもあまり効果がなく、1月2月に買い手の多い時期に入った時に価格の新鮮味がなくなってしまうのです。
12月中に価格を下げる検討をしている場合は、12月中は売出価格をキープして、新年に入った1月に価格を下げ、新価格でオープンルームなどをすると効果があるでしょう。
12月ではない時期に価格を下げる検討をしている方は・・・
秋は客が多く動く時期なので9月末に値下げをする!
秋に新築マンションの販売が多く、秋は客の動く時期と言われています。
新築マンションだけでなく、中古マンションでも9月末に値下げを行えば、売れる確率は高まります。
このように、不動産には売れる時期というものがあります。
いつでも価格を下げれば成約するというわけではありません。
もちろん、どんどん価格が下がれば食いつく買い手はいると思いますが、売り主的には安く売れても嬉しくないですよね。
値下げをするといっても下限があると思います。
不動産会社の担当者に
と言われた場合、売り主の希望売却価格よりも早く売ることしか考えていない担当者の可能性があります。
もし、値下げをするとしても、いつのタイミングにするのか、なぜそのタイミングなのかしっかり聞いてください。
何度もお伝えしていますが、不動産会社は聞かれないと答えてくれないことが多いです。
不動産会社的にも、何でも
と言ってくれる売り主は扱いやすくて好みますが、それでは不動産会社の思うままです。
できるだけ希望価格で、高く売るためには売り主が不動産会社を動かしていかなければならないのです。
今、媒介契約をしている不動産会社に任せ続けるのか、違う不動産会社に頼むのか、価格を下げるのか、下げないのかの判断をするのは全て売り主です。
できるだけ希望価格で売るためにも、売り主としてしっかり判断する覚悟を持つことが重要です!!